「なぜ結婚したいのか?」を自らに問うてみる
あなたは、なぜ結婚するのですか? なぜ結婚したいのですか? 静かにひとりで考えたことがありますか?
愛することは、生きること。
〜ウエディング・コンシェルジュの「愛を哲学する」結婚コラム〜
Text by Yoshimi Umezawa
哲学を表すラテン語の「philosophia」は「philo=愛」「sophia=知」で、「知を愛する」という意味が込められています。結婚という人生の大きな分岐点にあたり、たくさんの愛を感じている一方で、不安や焦り、悩みを抱えている方もいることでしょう。あなたにとって大切な時期です。「自分を知り」「相手を知り」「愛を知る」時間をつくってみませんか♪
パートナーのことが好きだから。愛しているから。けれど、好きという感情ってなんなんだろう? 愛しているとはどういう状態を表すのでしょうか?
将来への不安。ひとりでいる、ひとりになることへの不安。家族がほしい…。ご両親や兄弟姉妹など、いま「ある」ご家族はいつか「なくなる」。残念なことですが、人は必ず死にます。年齢や後先に関係なく、「ある」ものは、いつか「なくなる」。けれど、「ない」ものを新しく「つくる」こともできます。結婚は新しく家族をつくること。パートナーとの間に子供をもうけることもできるかもしれない。では、パートナーがいれば、子供がいれば、将来への不安は収まるのでしょうか?
「結婚=経済的な安定」と答える人もいるでしょう。たしかに、生計をともにする家族が多いほど、ひとりあたりにかかる経費は少なく済む傾向にあります。労働の担い手が増えれば、単純に収入はアップするでしょう。家族という組織の共同経営者として、パートナーが必要という意見もうなずけます。
「なぜ結婚したいの?」という問いに対して、ある方は「自分が自分らしくいるためのひとつの選択肢」という言葉をくださいました。「自然な流れ」「一緒にいること以外、考えられない」「運命」…とても情熱的な答えで私は好きです。
あなたの人生における「結婚」の意味とは、なんなのでしょうか?
結婚してから考えてももちろんいいです。けれど、いま、結婚や結婚式の準備をしているタイミングで、自分の中で「納得する」答えを見つけておくことは、今後、結婚生活を送る上で大きな意味をもつことだと私は思います。
もし自らの答えが見つかったら…いえ、はっきりと見つからなくても、パートナーにも問うてみてください。「あなたは、なぜ結婚したいの?」と。
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